生活不活発病は「動かない(生活が不活発な)」状態が続くことにより、心身の機能が低下して「動けなくなる」ことを指すものです。
これに加えて、フレイルという健康な状態と要介護状態の中間に位置する、身体的機能や認知能力の低下が見られる状態に陥る方が出ることもあります。
生活不活発病に関わる「動かない」状態になる要因としては、主に高齢化や急な病気、災害で動きにくい状態になることなどが挙げられますが、必要以上の介護も患者が「動かない」状態を作り出してしまうことに注意が必要です。
生活不活発病とそれに絡んだフレイルを予防するために、健康な方は日常生活の中で活発に動くことを意識するようにしましょう。
活発に動くというのは激しい運動をすることではなく、散歩をしたり買い物に歩いて行ったりするなど、身体を動かす行為をすることを指しています。
趣味としてスポーツをすることや、地域や社会の活動に関わって動く機会を作ることもおすすめです。
年齢を重ねることで歩きにくくなったのを感じる方は、すぐに車いすに頼るのではなく杖などを利用してゆっくりでも歩くことを心掛けて、「動かない」状態にならないように気をつけましょう。
また、高齢者など動きにくそうな方に対しても、無暗に手助けをしないで相手が身体を動かす機会を奪いすぎないように見守り、必要とされた場合に手伝うことが大切です。
生活不活発病について不安がある場合は、厚生労働省がホームページで配布している生活不活発病チェックリストを確認してみましょう。